地球温暖化防止 化石燃料の使用 森林による炭素固定 第2の森林

 
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地球温暖化防止と森林

地球温暖化を防止するための最優先課題として、地球温暖化に及ぼす影響がもっとも大きな温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出を削減することが挙げられています。具体的には、二酸化炭素の排出源である化石燃料(石油・石炭・天然ガスなど)の使用を抑えることですが、化石燃料に依存しきっている現代社会においては大変困難なことです。

そこで、出してしまった温室効果ガスを減らそうとする取り組みもあります。一つは、場や発電所などから排出される二酸化炭素を集めて、地下深くに封じ込めてしまう方法(CCS=Carbon capture and storage)。もう一つは、森林(育成林)を利用して、二酸化炭素をバイオマス(幹や根などの樹体)に封じ込めてしまう方法です。

前者の温室効果ガスを地下深くに封じ込める方法は、日本でも、北海道苫小牧市で実証実験施設の建設が進んでおり、コスト面や技術面の課題を克服しながら、2020年の実用化を目指しています。

後者の森林を活用する方法は、先の京都議定書の第一約束期間(2008年~2012年)における目標達成の過程でも採用され、大きな成果を上げています。(※)

※日本の温室効果ガスの排出削減目標6%のうち、その3分の2に相当する3.8%は森林による温室効果ガスの吸収量で達成する計画になっていました。平成26年7月、環境省の地球温暖化対策推進本部より、日本の目標が達成されたことが公表されました。


化石燃料の使用は抑えることは困難

大気中の二酸化炭素が増加する原因は、人間の経済活動による化石燃料の消費です。毎年約55億トンもの炭素を二酸化炭素として大気中に放出しています。この化石燃料の使用を抑えることが地球温暖化防止対策として重要です。

しかし、化石燃料は、電力等のエネルギー源をはじめとして、衣料、医薬など生活のさまざまな面で依存しています。見かけ上、化石燃料を使用しないですむ原子力発電でさえも、ウランの精製や発電所の建設、廃棄物の処理などで化石燃料を消費します。

化石燃料の使用を抑えることには限界があり、化石燃料ほど有用な(効率的な)エネルギー源は他にないようです。


森林は地球温暖化時代の救世主!?

ところで、森林の樹木は光合成により成長しながら、大気中の二酸化炭素を取り込み、同化・固定します。しかも、年々樹体に蓄積されていくので、温室効果ガスの吸収源として大変有効です。特に、人の手で育てる森林(育成林)は成長が早く、健全に保つことができれば、どんどん二酸化炭素を吸収して成長します。

このように、樹木が成長すると、大気中の二酸化炭素が樹体内に埋め込まれます。特に森林は長い年月にわたって成長し続ける樹木が集まっているため、大気中の二酸化炭素の吸収に有効です。しかも、木材となって、住宅や木製品として使われても、二酸化炭素は炭素として固定されたままです。つまり、森林の樹木は、大気中の二酸化炭素を、長年にわたり幹や枝、根など、さらには木材の中に固定・蓄積できるのです。

森林に樹木による二酸化炭素の吸収と固定は、地下に封じ込める方法と比べて、安全面、コスト面、技術面等の課題が少ないと言えるでしょう。

森林は大気中の二酸化炭素CO2を吸収、固定してくれる

森林の樹木は大気中のCO2を吸収し、炭素の形で固定。木材になっても固定したままです。そのため木造住宅は「第二の森林」と呼ばれています。

ところで、育成林に対して、天然林も二酸化炭素を吸収します。しかし、若齢木が成長する一方で、老齢となった樹木が枯死し、二酸化炭素を排出します。その収支がほぼ等しいため、二酸化炭素を増やすことも減らすこともありません。ただし、大気中の二酸化炭素を取り込んで、固定しているという意味で、地球温暖化防止に役立っています。

次のグラフは1年間に1haあたりどれだけの二酸化炭素を固定するかを比較したグラフです。日本の育成林の主要樹種であるスギ林がその能力が高いことがわかります。

二酸化炭素固定量の比較


〔参考・引用〕
社団法人日本林業協会「地球環境問題と日本の森林・林業」/「森の生態」只木良也/財団法人日本木材総合情報センター木づかい運動パンフレット「3.9GREENSTYLE GUIDE」