地球温暖化 日本の森林への影響 ブナ林の分布

 
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地球温暖化による日本の森林への影響

日本の森林生態系への影響

地球温暖化がこのまま進むと異常気象の増加、生態系の破壊、熱帯病の増加や海面上昇による浸水被害などの様々な影響が懸念されています。

特に日本の森林では次のような現象が見られたり、予測されています。

  • 高山植物の減少し、これに代わって低地に生育する植物が標高の高い地域へ進出。
  • ブナ林や亜高山帯・亜寒帯の針葉樹林の分布適地が減少する。2090年には日本のブナ林が存在できる適地は6割から9割減少する。
  • 山岳地帯でほ乳類が標高の高い方へ生息域を広げた。
  • 熱帯から亜熱帯に生息するはずのクマゼミが東日本で見られた。

温暖化の進行すると森林は衰退

現在の日本のブナ林の分布を見てみると次の通りで、温暖で夏季に降水量の少ない地域にはあまり分布していません。この特性の特性と温暖化シナリオ(CCSR)に基づいた今後の気温と降水量の予想(※)に基づき、分布範囲を予測すると次の図のようになります。

※年平均気温3~4℃上昇、年間降水量0~700mm程度増加

森林総合研究所「地球温暖化がブナ林とスギ人工林に与える影響の評価」より

2090年の予測をみると、九州、四国、中国地方、紀伊半島、関東地方のブナ林はほとんど姿を消してしまいます。日本全体で6割から9割減少すると予測されています。

また、日本の代表的な人工林であるスギ林も、予想通り温暖化が進行した場合、関東以南・以西の太平洋側に面した低標高地域のスギ林は2090年代には衰退すると見られています。また降水量が3割ほど減ると、関東平野に面する北西の地域や東北地方の太平洋側のスギ林も衰退すると予想されています。


CO2の濃度増大で光合成は促進されるのか

一般に、二酸化炭素(CO2)の濃度が上昇すると、光合成が活発に行われ、植物の成長は促進されます。しかし、CO2濃度が高くなればなるほど、森林の樹木は成長が促進されるとは限りません。つまり、限度があるのです。

例えば、シラカンバやスギの苗木を用いた実験では、二酸化炭素(CO2)濃度を高くしただけでは成長は促進されず、光合成を促進されるためには、十分な量の養分も必要であるという結果が得られています。