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森林には、さまざまな機能(働き)があり、私たちは森林からさまざまな恩恵を受けています。これらの機能をよりよく発揮させるためには、適切に人手を加え、森林整備を進めていく必要があります。
全国の市町村では、すべての森林を「水土保全林」「森林と人との共生林」「資源の循環利用林」の3区分に分け、それぞれに応じた森林整備を進めています(市町村森林整備計画)。
■水土保全林
良質で安全な水を安定的に供給する水源涵養の働き、山崩れや土砂流出などの山地災害を防止する働きなど、安全で安心な市民生活を守る働きを重視する森林です。土砂流出防備保安林、土砂崩壊防備保安林や水源かん養保安林が含まれています。
[水土保全林に応じた森林整備の方向性]
●複層林化、混交林化を進める。
●単層林として育てる森林は長伐期化を進め、伐採面積が小さくなるようにする。
●天然林では、自然の力で育て、必要に応じて苗木を植栽するなどの人手を加え、健全な森林に育つようサポートする。
■森林と人との共生林
貴重な自然環境を保全したり、野生生物の棲息の場となる森林、森林レクリエーションなど森林とのふれあいの場となる森林、及び生活環境を守る働きを重視する森林です。
森林生態系保護地域や森林生物遺伝資源保存林等の保護林や、世界遺産である白神山地、屋久島が含まれており、また、自然休養林、風致探勝林等のレクリエーションの森も含まれます。
[森林と森との共生林に応じた森林整備の方向性]
●すぐれた自然景観やより快適な森林空間をつくるため、花木などを植栽したり、多様な樹種からなる森林に育てる。
●貴重な野生生物が棲む森林や優れた生態系をつくる森林は、適切に保護。必要に応じて植生の復元を行なう。
■資源の循環利用林
安定して木材を供給する、資源としての役割を重視する森林です。おもに木材生産を目的に植えられたスギやヒノキ、カラマツなどの人工林が区分されます。
国民生活に必要であり、環境に対する負荷の少ない素材である木材等林産物の計画的・安定的生産を重視した森林の整備を行います。
[資源の循環利用林に応じた森林整備の方向性]
●適切な保育・間伐を行うとともに、年齢の高い優良大径木を持った複層林にしていきます。
●単層林として育てる森林は、間伐や保育を行って、健全な森林に育てます。伐採後は必ず植栽します。
●人工林のまわりにある天然林は、おもに自然の力で育てます。
〔参考文献・出典〕
社団法人全国林業改良普及協会「市町村森林整備計画制度のしおり」/
林野庁/九州森林管理局/福井県/
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