森林・林業/環境系の資格

01/23

森林管理士

森林管理士とは、「森林管理」を実行するための専門的知識・技能を身に付けた上で、荒廃した森林の機能を回復し、生産性の向上と環境の保全に貢献できる森林管理の専門家(マイスター)です。森林の持つCO2の吸収力、貯留力、公共的機能と良質な木材の永続的生産との調和を図りながら健全な森林の育成を図ることが森林管理士の使命です。また、森林の持つセラピー効果やレクリエーション効果を発揮するための手助けや森林を利用した自然環境教育を行います。
森林管理士になるためには、NPO法人日本樹木育成研究会が実施する「森林管理士資格養成講座受講者選抜試験」に合格し、「座学」と「実技」それぞれの講習を受講することが必要です。

02/23

森林情報士

森林情報士とは、空中写真やリモートセンシングからの情報の解析技術、GIS技術等を用いて森林計画、治山、林道等、さらには地球温暖化問題解析などの事業分野に的確に対応できる専門技術者です。森林航測、森林リモートセンシング、森林GIS、森林情報士プロフェッショナルの部門から構成されており、それぞれ1級、2級があります。
森林情報士養成研修は、森林情報士として必要な知識・応用能力の修得とともに、その受講成果により、森林情報士の登録資格を判定することを目的として実施されています。

03/23

林業普及指導員

林業普及指導員の使命は、林業技術の改善や林業経営の合理化、森林の整備等を促進し、森林の有する多面的機能の発揮と林業を持続的かつ健全な発展させる使命を持った都道府県職員です。森林所有者等に対して、森林・林業に関する技術及び知識の普及や森林施業に関する指導を行い、また、試験研究機関との連携により専門の事項の調査研究を行ないます。林業普及指導員資格試験は、筆記試験と口述試験で構成され、基礎知識、専門的知識その他林業普及指導員として必要な能力等について行います。試験の区分は「林業一般」と「地域森林総合監理」が設置されています。

04/23

森林技術士

森林技術に関して高度な専門能力を持ち、計画、研究、設計、分析、試験、評価、またはこれらに関して指導を行なう。

05/23

林業技士

林業技士は、合理的な林業経営とその指導を専門に行う技術者です。森林保護、森林施業計画、造林などの事業に関わる計画書を作成し、実行したり、林道の調査、設計・施工管理、指導などを行ないます。林業経営、林業機械、森林土木、森林評価、森林環境、林産、森林総合監理、作業道作設の8部門から構成されています。
林業技士は、行政(国、都道府県、市町村)や企業・団体(森林組合、素材生産・造林等の林業事業体、建設業、コンサルタント等)、法人や林業関係団体等の職員など多岐にわたっており、その技術力を通じて、各種事業を担っています。
「林業技士」の資格は、森林の保全を前提に合理的な林業経営やその指導を専門に行う技術者を認定するもので、一定の条件(学歴と経験)を満たす者が、林業技士養成研修もしくは資格要件審査に合格し、一般社団法人日本森林技術協会の定める「林業技士登録者名簿」に林業技士として登録されることにより付与されます。

06/23

樹木医

全国各地の巨樹、古木林等は、緑豊かで、快適な環境をつくる貴重な資源です。しかし、これらの樹木の中には、病虫害や環境悪化等により、樹勢の著しく衰えたものも見られ、適切な保護対策が必要です。樹木医は、樹勢回復、樹木の保護管理に係る専門家です。樹木の調査・研究、診断・治療、公園緑地の計画・設計・設計監理などを通して、樹木の保護・育成・管理や、落枝や倒木等による人的・物損被害の抑制、後継樹の育成、樹木に関する知識の普及・指導などを行います。樹木医になるには、(一財)日本緑化センターが実施する樹木医資格審査に合格し、樹木医として登録されることが必要です。

07/23

森林インストラクター

森林を利用する一般の人に対して、森林や林業に関する適切な知識を伝えるとともに、森林の案内や森林内での野外活動の指導を行ないます。森林インストラクター資格を取得するには、資格試験に合格する必要があります。資格試験は、森林インストラクターとなるために必要な知識及び技能を判定することを目的として、「一次試験」と「二次試験」があります。一次試験は、「森林」、「林業」、「森林内の野外活動」及び「安全及び教育」の4科目について記述式の「筆記試験」が行われ、二次試験では、一次試験の合格者を対象に、「実技試験」と「面接」が行われます。

08/23

森林セラピーガイド

森林セラピーガイドは、森林を訪れる利用者に対して、森林浴効果が上がるような散策や運動を現地で案内し、安心・安全な森林散策を確保し、森林環境内での歩行や運動・レクリエーション活動などを通して、正しい森林セラピーの方法を助言します。森林に関する環境科学的な知識に加え、森の癒し効果についての生理学的な知見が必要となります。森林セラピーガイド資格は、通信教育課程2級の履修を終了後、森林セラピーソサエティーの個人賛助会員に加入すると認定されます。

09/23

森林セラピスト

森林セラピストとは、森林を訪れる利用者に対して、心とからだの健康を維持・増進させるための適切なプログラムを提供し、効果的なセラピー活動の指導者のことです。森林セラピーガイドとしての知識に加え、健康・心理についての専門的な知識と高いコミュニケーション能力を前提に、森林利用者に対して、質の高い保養プログラムを提供し、森林セラピーの実践を指導します。
森林セラピストの資格を取得するためには、通信教育課程2級を履修終了して、さらに通信教育課程1級を履修し、資格認定講習会を受講された個人賛助会員に加入することで認定されます。

10/23

環境管理士

環境管理士は、環境管理に関するアドバイザーであり、我々が社会生活を営むべく環境管理(保全・改善)の指導や助言を行う専門的な職業資格です。環境の汚染・破壊の現象を除去することだけでなく、日常生活に起因する環境汚染の防止、地域住民の健康の保護、さらに生活や経営の質的向上をいかに図っていくための課題を解決し、「住みよい生活環境」と「働きやすい経営環境」を導いて創り出すことが環境管理士の使命です。
試験では、小学高学年から社会人一般まで、幅広い層を対象に、環境管理についての認識度、理解度、習熟度を一定の基準で判定します。

11/23

木材接着士

木材接着士は、木材や木質材料相互の接着、木材や木質材料と他材料の接着を行い製品化する業務を行う技術者のことです。木材の接着技術は、合板をはじめ、集成材、パーティクルボード等の製造において重要な役割を果たしています。木材接着士は、JIS/JASの認定工場などにおいて、木材の接着、木質材料相互の接着、また木材と他の材料を安全かつ確実に接着して製品化する業務に従事し、接着製品の品質の安定確保に貢献します。
木材接着士の資格を取得するには、毎年実施される「木材接着士資格検定試験」に合格しする必要があります。試験に先立っては、「木材接着講習会」が開催され、接着の基礎知識、接着剤の一般知識、木材、木質材料及び木製品に関する一般知識、木材接着技術などの知識について講義が行われます。

12/23

木材乾燥士

木材乾燥士は、木材や木質材料の乾燥を行ない、木材の品質の向上と安定化を図る技術者です。近年、木材乾燥は、木材加工・利用の最も基礎となる重要な技術となりました。木材乾燥士は、JIS/JAS認定工場などにおいて、木材及び木質原材料等乾燥工程の適正化を図り、木材製品の品質安定の確保に貢献します。
資格取得のためには、隔年に実施される「木材乾燥士資格検定試験」に合格しなければなりません。試験に先立ち、「木材乾燥講習会」が開催され、木材、木質材料及び木製品の一般知識、乾燥の基礎知識、乾燥装置及び関連機器の知識、水分管理の基礎知識などについて講義が行われます。

13/23

木材切削士

木材切削士とは、木材や木質材料を切削・加工を行う技術者です。木材切削は、木材および木質材料によるものづくりの基礎となる技術です。正しい知識と技術を習得することにより、製品の品質と歩留まりの向上、工具や機械の適正な管理、作業の合理化と安全性の向上を目指します。木材切削士は、木材及び木質材料を切削加工する業務及びその関連業務に従事し、切削加工業務の適正をはかり、木質製品の品質の安定を確保に貢献します。資格取得のためには、隔年に実施される「木材切削士資格検定試験」に合格する必要があります。試験に先立ち、「木材切削講習会」が開催され、木材・木質材料の基礎知識、木材切削の各論、CAD/CAMシステム、プレカット加工、木材加工機械の安全と管理等について講義が行われます。

14/23

構造用集成材管理士

構造用集成材管理士とは、日本農林規格で規定する構造用集成材の製品計画及び製造業務を行う技術者です。構造用大断面集成材の製品化計画・製造を適正に実施するためには、集成材の設計・製造に関する技術的知識と建築設計についての一般知識が必要になります。構造用集成材管理士は、構造用集成材の製品計画及び製造業務の適正をはかり、集成材の品質の安定確保に貢献します。
資格取得のためには「構造用集成材管理士資格検定試験」に合格する必要があります。試験に先立って行われる「構造用集成材の製品計画および製造に関する講習会」では、木材および接着の一般知識、建築設計の一般知識、集成材の設計に関する技術的知識、集成材の製造技術などについての講義が行われます。

15/23

立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)資格

立木をチェーンソーで切り倒すために、業務でチェーンソーを使用する場合、特別教育を受講することが義務付けられています。講習会は重機メーカの教習所等で受講します。講習内容は学科(伐木等の作業やチェーンソー、振動障害、関係法令に関する知識など)と実技(伐木等の方法、チェーンソーの操作/点検・整備など)に分かれています。

16/23

作業主任者(林業関連)

作業主任者は労働安全衛生法に定められた作業の指揮・監督、指導等を行う国家資格です。作業主任者は都道府県労働局長の登録を受けた教習機関において行われる技能講習を受け、修了試験に合格することにより認定されます。

※労働安全衛生法第14条には、都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者のうちから「作業主任者」を選任し、作業の指揮を行わなければならない旨が規定されています。

玉掛作業主任者

つり上げ荷重が1トン以上のクレーンを使用し荷をつるとき、クレーンのフックにワイヤーロープなどをかけたり外したりする木材運搬のためににワイヤーをかける「玉掛作業」の指揮・監督、指導等を行います。玉掛補助作業経験者は短い講習時間で取得できます。

林業架線作業主任者

山林で伐採された原木を搬出するために、山の斜面に機械集材装置や運材索道(ロープによる吊り下げ輸送)などを組み立て、解体する作業の指揮・監督、指導等を行います。

木材加工用機械作業主任者

木材加工用機械(丸のこ盤、かんな盤、帯のこなど)を使用した木材加工作業の指揮・監督、指導等を行います。作業の直接指導、安全装置の点検及び非常時の措置、工具等の使用状況の監視などを行います。

地山の掘削及び土止め支保工作業主任者

掘削面の高さが2メートル以上の地山の掘削作業や土止め、また、土止めの支保工の切りばり、腹おこしの取付け・取りはずしの作業作業の指揮・監督、指導等を行います。

木造建築物の組立て等作業主任者

軒の高さが5m以上の木造建築物の構造部材の組立てと、屋根下地、外壁下地の取付けの作業にあたって指揮・監督、指導を行います。

17/23

木材アドバイザー(木アド・もくあど)

木材アドバイザー(木アド)は、主に木材を取り扱う企業や団体の方々が、環境問題や木材需給、日本の林業のほか、木の見分け方や基本的性質、木造建築に関する実践的な知識を有することを一般社団法人全日本木材市場連盟が証明する資格です。年に1回講習会が行われ、地球環境保全と森林・木材利用、森林と人との関わり、日本の林業の動向と課題、世界の木材需給の動向と日本の木材需給見通し、木の見分け方と基本的性質、木材の腐れ・狂いとそれらの対策、木造建築・木造住宅、木材に対する建築側の期待などの内容で、講義を受けて、試験に合格し、名簿に登録されることにより認定されます。なお、講習会の講義は日本でも有数のその道の専門家(プロフェッショナル)により行われ、質の高い内容になっています。なお、当講習会は(公社)日本建築士会連合会CPD認定プログラムに認定されております。

18/23

森林整備業務専門技術者資格(長野県)

長野県が発注する森林整備業務に係る専門技術者の資格を得るために行う森林整備業務専門技術者資格試験。資格試験は原則として年3回実施。筆記試験と実技試験が行われる。森林・林業セミナーを修了、長野県林業大学校卒業(または見込み)など、受験するための要件(受験資格)に該当する方のみ受験できる。

19/23

住宅建築コーディネーター

住宅建築コーディネーターとは、マイホームを手に入れるため様々な方法を理解し、それぞれの施主(住宅建築の発注者)が最適な方法でマイホームを手に入れられように助言を行うアドバイザーです。経済産業省が推進する「住生活エージェント」を目指した「中立な住まい相談員」とも呼ばれています。家づくり(住宅建築)は、様々な分野が絡み合い、何も知らない施主にとって、住まいを取得するまでのプロセスは、非常に複雑で不透明です。家づくりに関わるすべての流れを把握し、どこでどんな手続きが必要かなどを施主に道案内をし、ライフプランから資金計画、不動産、建築設計と専門的な知識と経験をもって適切なコーディネート(道案内)を行なうのが住宅建築コーディネーターです。 住宅建築コーディネーターの資格を取得するには、指定教育機関(LEC東京リーガルマインド)で認定講習を受講し、レポートを提出することにより認定され、登録料(15,000円)を納めることにより有資格者となることができます。

20/23

森林組合監査士

森林組合監査士とは、森林組合法第102条第3項を根拠とした森林組合連合会が行う監査に従事する資格を有する者のことです。その資格を得るには、全国森林組合連合会が行う森林組合監査士試験に合格しなければなりません。試験は、会計学、監査理論、森林組合の監査の実務、法規、協同組合論、森林組合論、簿記の各科目が実施され、規定の合格基準に達した者が合格者となることができます。

21/23

eco検定(環境社会検定試験)

eco検定(環境社会検定試験)は、専門家をはじめ、学生から社会人まで幅広い方を対象に、環境問題について理解し、社会や日常生活と地球環境との関わりについての知識を有するかを審査する試験です。特に、企業では、環境意識の高まりにともない、ビジネスと環境の相関を的確に説明する人材の育成が求められており、多くの企業でeco検定が導入されています。試験は制限時間90分の多肢選択式となっており、合格基準は100点満点で70点以上です。

22/23

こども環境管理士

こども環境管理士とは、地域の自然を活かして保育環境の充実を図り、その振る舞いを通じて興味関心を高めることで、子どもたちの豊かな感性を育て、主体的な活動を促すことができる、保育者や支援者です。
自然との遊びの中で、子どもたちの五感は刺激され、豊かな感性が育まれます。さまざまな発見や工夫から創造性や独創性が芽生え、思い通りにならないときにはともだちと協力しながら解決することで自発的な社会性も身に付きます。
保育や幼児教育の中に自然を取り込み、子どもたちが日常的に自然と触れ合える環境をつくれるかどうかは、子どもたちと日々ともに過ごす保育者が重要な役割を担うことになります。「こども環境管理士」は、その幼児期の大切な環境づくり(子どもと自然をつなぐ)を実践できる保育者や支援者であることの証明する資格です。資格には2級と1級があります。2級の認定基準は「こども環境管理士としての意欲と基本的な考え方が身に付いていること」、1級の認定基準は「こども環境管理士としての意欲と専門的な知識、創意工夫の考え方を有していること」となっています。どちらの級も筆記試験と口述試験に合格することにより認定されます。

23/23

雇用環境整備士

育児者、障害者、エイジレス(高齢者を含む)の雇用を増やし、有効に活用することが求められています。企業もこの課題を認識していますが、雇用主が具体的に何をすべきか、どこから始めればいいのかを知る知識者が不足しているという現状があります。育児者を採用する際には、どのような基準を設けるべきか、障害者を雇用した場合にはどのようにサポートすればいいか、定年退職者を適切に配置する方法など、育児、障害、エイジレスの雇用促進と、これらの当事者が働きやすい職場環境の整備が望まれています。これらの当事者の特徴や要望を理解し、雇用労働に関する法的知識を持っていることで、職場内から声を上げ、雇用環境を整備するのが雇用環境整備士の役割です。

※資格取得には、実務経験や大学校、大学、短期大学、高校卒業資格等が必要な場合がございます。それぞれの資格の実施団体のホームページ等でご確認ください。


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