カーボンオフセット かーぼんおふせっと

やむを得ず排出される温室効果ガスを別の取り組みで削減

人間の生活や経済活動を通して排出されたCO2などの温室効果ガスを植林や森林保護、クリーンエネルギー事業などによって直接的・間接的に吸収しようとする活動や考え方のこと。

カーボンオフセットの具体例

あるセメント工場(A社)では、日々、ボイラーで化石燃料の石炭を燃焼させて、セメントを生産しています。化石燃料の燃焼は大気中のCO2を増大させ、地球温暖化を進めてしまいます。そこでセメント工場では、未利用の林地残材(=山に捨てられ、活用されていない間伐材等)に替えて、二酸化炭素の排出量を削減しました。

その削減量をクレジットと呼ばれる形にして、別の企業(B社)が購入しました。そのB社は、セメント工場(A社)から購入したクレジットを、自らの企業活動によって排出される削減不可能なCO2の排出量を相殺した形にしました。

具体的には、自らの社員が通勤時にバスや電車を利用することにより、日々排出されるCO2を相殺(カーボンオフセット)することに使っています。つまり、どうしても減らせない社員の通勤時に排出されるCO2を他の取り組みで減らすことにより埋め合わせをし、とことん環境にやさしい企業活動を実現しているのです。


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