黄烏瓜(キカラスウリ)

黄烏瓜の花

黄烏瓜の花

秋に黄色い果実をつけ、カラスウリに似ていることが黄烏瓜の名の由来です。つる植物で、夏の夕方、レースのような花が咲きます。花弁の先が繊細で、もつれているようにも見えます。カラスウリと同様に雌雄異花で、ジェット機の元祖といわれるスズメガが花粉をメシベに運びます。秋になると果実は黄色くふっくらして長さ10センチ程度になり、乾くと食べられ、甘味があります。

黄烏瓜の太くて長大な塊根は、栝楼根(カロコン)呼ばれる生薬で肺炎や気管支炎の鎮咳や去痰に用いられます。また、多量のデンプンを含んでおり、汗疹(あせも)の予防薬である天花粉(天瓜粉)を作られます。タンパク質はエイズに効く薬としても研究されています。


このページのトップへ