日本の木材需要量をみると、概ね7千万m3程度、木材自給率は3割程度で推移しています。
木材自給率は平成12年~14年頃から増加傾向に転じています。これは、合板製造業で国産間伐材の利用が大きく増加していることが理由の一つです。また、原木の輸入量の減少により、相対的に国産材利用の割合が高まったことも挙げられます。特に、平成19年(2007年)から平成20年(2008年)にかけてロシアが針葉樹原木の輸出関税を引き上げたことが、(北洋材)輸入量の減少の大きな理由となっています。
日本の木材の輸入元と用途
日本は国土の3分の2が森林で覆われており、木材資源が豊富な世界有数の森林大国ですが、上記のとおりの世界有数の木材輸入国でもあります。 日本の森林の約4割が人工林(育成林)であり、昭和20年代半ばから植林されて成長してきた木々はその多くが本格的に利用可能な樹齢に達しています。その蓄積量は年々増え続けて、量的には充実してきており、人工林では33億m3(平成29年/2017年)に達しています。
日本は山村の過疎・高齢化の課題を抱えており、地域の活性化にも繋がる林業の活性化は喫緊の課題です。我が国の森林・林業を再生する指針として策定された「森林・林業再生プラン(農林水産省/平成21年12月)」では、「10年後の木材自給率50%以上」が目指すべき姿として掲げられました。さらに平成23年7月には、森林法の一部を改正し、森林・林業再生プランを法制面で具体化しました。今後、国産材の供給力が強化されることが見込まれます。