朝日連峰と大鳥池 朝日山地森林生態系保護地域

大鳥池(山形県鶴岡市)

大鳥池(山形県鶴岡市)

大朝日岳(1,870メートル)は、山形・新潟両県の県境にある朝日連峰の主峰(盟主)です。朝日連峰の中で大朝日岳と以東(いとう)岳(1,771メートル)を結ぶ主稜線の縦走登山の起点・終点となっており、夏山シーズンには登山客で賑わいます。

朝日連峰は50~60万年前に太平洋プレートの圧力により花崗岩の硬盤が持ち上げられて誕生した隆起山脈で、このとき花崗岩が崩壊し、沢がせき止められてできた湖が大鳥池です。大鳥池は朝日連峰の大朝日岳と対峙する形で北端に聳える以東岳の中腹、標高963メートルにあります。大鳥池は山小屋もある登下山ルートの中継基地として、人気のスポットになっています。

朝日連峰は名水といわれる湧水が多いことでも有名です。金玉水(きんぎょくすい)、銀玉水(ぎんぎょくすい)、碧玉水(へきぎょくすい)は朝日連峰の三大名水といわれています。これに加え、大鳥池がせき止めている花崗岩の岩間からしみ出た湧水は、名はないものの冷たくてまろやかなロあたりが登山者の人気を呼んでいます。

幻の怪魚タキタロウ

大烏池は幻の怪魚タキタロウが棲むといわれています。1年のうち半年以上も湖面は雪と氷に覆われ人々を寄けません。6月上旬頃、まるで太古の眠りから目覚めるようにくっきりとした水面を見せます。周辺の山々を鏡のように映し出す湖面からは、今にも巨大なタキタロウが、巨大なしぶきとともにその姿を現すのではないかと思ってしまうほど、神秘性とロマンを秘めて佇んでいます。


このページのトップへ