木の香り成分による防ダニ・防虫・防菌・防カビ効果

木の香り成分(精油)には、防ダニ、防虫、防菌・防カビ作用があります。

木の香り成分(精油)の効果

住居に生息するダニは、気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎などの大きな原因のひとつになっています。木の香り成分(精油)には、このダニの繁殖を抑制する効果、殺ダニ効果があります。他にも、防虫、防菌、防カビ効果などが認められています。


防ダニ効果

ヒノキ、スギなどの国産材、ベイヒ、ベイスギなどの北米材の香り成分により、ダニの繁殖が抑えられることが確かめられています。次のグラフは、精油成分による殺ダニ効果の実験結果を表したものです。

ヤクスギの土埋木(伐採されたヤクスギの地中に残された根の部分のこと)では、3日後には90%以上のダニが死滅しています。特に強力なのが、クマリンです。このにおいのもとでは、ダニは1日で全滅します。クマリンはサクラの葉から抽出される成分で、桜餅の葉から発する独特の甘い香りの成分です。

精油成分による殺ダニ効果

精油成分による殺ダニ効果


防虫効果

木の精油は防虫剤として、古くから使用されてきています。スギの葉を蒸した「蚊とり線香」、クスノキから得られる「樟脳」などが一般によく知られています。また、ヒノキ、コウヤマキ、サワラ、ヒバには木材を食害するシロアリを殺したり、追い払ったりする成分が含まれています。


防菌・防カビ効果

木の精油成分の中には、クロカビやアオカビ類、木材腐朽菌などに対し、抗菌性をもっているものがあります。特に、ヒノキ、ヒバの精油成分には、強い抗菌性があることが認められています。木の精油成分は合成薬品や抗生物質ほど強力ではありませんが、穏やかに作用し、害がないことがメリットです。


〔参考文献・出典〕
財団法人 日本木材総合情報センター、財団法人日本住宅・木材技術センター「木がつくる住環境(芳香物質編)」をもとに作成