樹種別・林齢別炭素吸収量
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樹種別・林齢別二酸化炭素吸収量
次のグラフは樹種別に林齢とともに二酸化炭素(CO2)の吸収量がどのように推移していくかを表したグラフです。実際には炭素の吸収量を試算したものです。
広葉樹よりも針葉樹の方がCO2吸収量が大きく、若いほどよく吸収する
このグラフを見ると植林後の50年間の二酸化炭素(CO2)の吸収量はブナやクヌギなどの広葉樹よりもスギやヒノキなどの針葉樹の方がはるかに大きいことがわかります。
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成長盛りの若い木がCO2をよく吸収
人工林(育成林)は主に針葉樹から構成されているため、人工林が地球温暖化防止のために果たす役割は大きいことがわかります。京都議定書でも、森林吸収源としてカウントされるのは、間伐等の手入れがなされている人工林でした。
また、上記のグラフを林齢別にみると、11年~40年までの若い木が二酸化炭素をよく吸収することがわかります。成長が盛んな時期には二酸化炭素もよく吸収するのです。人間も育ち盛りの若者が食欲旺盛ですが、これと似ているかも知れません。
※人工林は人の手で育てるので「育成林」ともよばれます。
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高齢木が増えている日本の森林
ところで、日本の人工林の多くは、戦後まもなく、先人たちが、生産目的で植えたもので、今、ちょうど40年~50年経過しています。つまり、人工林はいわば「木の畑」で、今ちょうど収穫期を迎えているのです。豊富な日本の木材資源を活用して、伐ったところに若い木を植えることも、温暖化防止につながるのです。