森林の管理と環境保全
300年も前から続く杉の人工林(奈良県/吉野)
©2010 私の森.jp 写真部
人の手で苗木を植えて、育てる森林を「人工林」または「育成林」と呼びます。ほとんどの人工林は、木材を生産するための森林で「木の畑」と言えます。畑なので人の手で育てます。苗木の植え付けから始まり、樹木が育って収穫期を迎えるまで、長い年月にわたり、手入れが必要です。
しかしながら、日本の人工林は手入れにかかる費用が賄えず、放置されている森林が目立つようになり、環境保全問題となっています。
◆森林は手入れすると、明るく、元気になる
枝打ちや間伐等の手入れがなされている森林は、林内は明るくなり、林床に植物が育ちます。そのため、養分の豊かな土壌の流出が抑えられ、土砂災害等に強い森林となります。
また、豊かな生態系が形成され、将来的にも健全で活力ある森林へと育っていきます。すると森林のもつ二酸化炭素吸収機能が発揮され、地球温暖化防止にもつながります。
◆放置されると 暗くて、弱々しくなる
手入れされないと林内は暗くなり、林床の植生は乏しくなります。そのため、地面がむき出しとなり、土壌が流出しやすくなります。結果として、土砂災害等が起こりやすい森林となります。
木々はモヤシ状になり、優良な木材は得られません。現在の日本の森林では手入れの行き届かない森林が目立つようになり、環境保全問題となっています。

