水源涵養機能・緑のダム・土砂災害防止 など

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森林の持つおもな機能

森林は木材やきのこなどの林産物の生産ほかに,渇水や洪水を緩和しながら,良質な水を育む水源涵養(かんよう)機能,土砂災害の防止,二酸化炭素の吸収・貯蔵をはじめとする地球環境保全などさまざまな機能を持っています。

水源涵養(かんよう)機能 〜森林は「緑のダム」〜

水源涵養機能の図森林の表土には,落葉・落枝などの多くの堆積物があり,そこに多くの土壌生物が生息しています。そのため,森林の土壌はスポンジのようになっており,雨水をすみやかに地中に浸透させる働きがあります。この機能により雨水はゆっくりと河川に流されることから,洪水や渇水が緩和されます。そのため森林は「緑のダム」と呼ばれることがあります。また,雨水が地中に浸透する過程で水を濾過(ろか)したり,化学物質を吸い取って水を浄化しています。さらに,岩石の間を通ることによりミネラル分を含むようになり,いわゆる「おいしい水」を私たちに供給してくれます。

土砂災害防止機能

土砂災害防止機能の図森林は,表土が落葉・落枝などの多くの堆積物で覆われているため,降雨などによる土壌の浸食や流出が抑えられています。森林と裸地を比較した場合,土砂が流出する量は森林では裸地の1/150という報告があります。

生物多様性の保全機能

生物多様性保全の図森林には,鳥類,昆虫類をはじめとする多くの野生動植物が生息・生育しています。このように森林は遺伝子や生物種,生態系を保全するという機能を持っています。

地球環境保全機能 〜地球温暖化防止機能〜

地球環境保全機能の図地球温暖化をもたらす過剰な二酸化炭素を森林は光合成により吸収し,貯蔵します。日本の森林が光合成によって吸収する二酸化炭素は年間約1億トンで,これは日本における二酸化炭素排出量の約8%,国内の全自家用乗用車の排出する量の約7割に相当します。

ここで紹介した機能は森林の持つごく一部の機能です。
この他にも森林はさまざまな機能を持つため,「多面的機能」と呼ばれます。

日本学術会議が発表した森林の多面的機能一覧

森林の評価額・貨幣換算





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