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● ゴマノハグサ科キリ属
● 北海道南部から南の各地に植栽される。福島県(会津桐)、岩手県(南部桐)、新潟県、茨城県などが有名
キリ〔桐〕は切ってもすぐに芽を出し、どんどん成長するため「キル(切る、伐る)」が名前の由来となっています。また、木目が美しいので「木理(キリ)」が由来という説もあります。 |
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桐は初夏に淡い紫色の花を
枝先に多数集めて咲かせる
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かつて日本では女の子が生まれたらキリの木を植える習慣がありました。将来嫁ぐとき、娘とともに大きく育ったキリの木でタンスにして持たせてあげるためです。キリの成長のサイクルと人間の成長のサイクルが適合することを先人は知っていたのでしょう。将来を見通して、育てて、使うという日本人の美しい習慣だと思います。
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キリ材は国産材の中で、最も軽くて淡褐色。防湿効果・防虫効果・耐火性もある |

桐は成長が早く、短期間で木材が得られる樹種であることが特徴の一つです。また、材としては空洞が大きいことによる防湿効果、虫が嫌うタンニンを多く含むことによる防虫効果があります。多湿な気候風土をもつ日本では、この性質を利用してタンスをつくります。つまり、桐のタンスには、衣類を守る効果があるわけです。さらに、古くなるほど耐火性が強くなり、火災にあっても着物が守られます。ちなみに、金庫にも耐火性をあげるため、桐板を張るそうです。

琴には清流沿いの砂地で、朝夕のお寺の鐘の音を聞きながら育つキリ材が最も適しており、その音色はとても美しいと言われています。それはどんな音色か?きっと「諸行無常の響きがする」ことでしょう。
〔参考文献・出典〕
小学館「葉で見分ける樹木」(林将之著)/日本文芸社「樹木図鑑」(鈴木庸夫著)/日本木材総合情報センター「木net」 |
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