日本の森林帯の様相
日本は全国的に十分な降水量があるため,どこでも木が育つ風土です。地理的に南北に長く,地形が複雑であるため,水平方向,垂直方向においても多様な気候帯を持っています。沖縄の亜熱帯から北海道東部の亜寒帯まで多様な気候に伴い,森林もそれに応じて多様になります。また,狭い国土に3000m級の山を持ち,急峻(きゅうしゅん)な地形であるため,低地帯〜高山帯まで,高度(気温)に応じて森林も多様になります。
◆低木林帯(寒帯/高山帯)
おもに針葉樹からなる低木林帯です。本州中部の標高3000m前後の高山や北海道の一部地域の標高1500mを超える山岳地帯で主にハイマツが見られますが、ハイマツとともに背の低い広葉樹が見られることもあります。
◆針葉樹林帯 ( 亜寒帯/亜高山帯)
主に寒冷地の山頂付近に見られ,冬でも落葉しない 常緑針葉樹を主要樹種とする森林です。 北海道ではエゾマツやトドマツ。 本州では,シラビソ,オオシラビソ,トウヒなどの林が見られます。
◆夏緑樹林帯(冷温帯/山地帯)
日本の冷温帯に見られ冬季に落葉する落葉広葉樹を主要樹種とする森林(落葉広葉樹林)です。東北地方や本州中部の山地などで見られるブナ林は自然林が多いため豊かな自然の象徴となっています。他にもミズナラ,トチノキカエデ類が見られ,秋には美しく紅葉します。
◆照葉樹林帯(暖温帯/低山帯)
日本の暖温帯に見られる常緑広葉樹を主要樹種とする森林(常緑広葉樹林)です。本州中部より南の地域でシイやカシなどの林やアオキなどの低木も見られます。 四国や九州,紀伊半島などの温暖な地域の海岸近くではツバキなどの林が見られます。
◆亜熱帯多雨林(亜熱帯)
日本の亜熱帯に見られる常緑広葉樹を主要樹種とする森林(亜熱帯多雨林)です。沖縄の八重山諸島などの海岸ではマングローブの林が見られます。泥地に生え,潮が満ちると水中に沈みます。
〔参考文献・出典〕
北海道立理科教育センター/素材辞典(樹木-豊かないのち編)





