門松の由来

カドマツの写真

松江城の門松(島根県)

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門松は神様を招くための目印

門松は、お正月に家の入り口に立てられる一対になった松や竹の飾りで、長さを違えた三本の竹に松を束ね梅の枝をあしらって荒縄で結んだものが一般的です。

お正月は本来、神様が地上におりてくる日です。もともとは、新年の神様を招くという風習があるために飾られるもので、神様が私たちの家に降りてくるときの目印になります。

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松竹梅の植物的な分類

松竹梅が慶事に用いられるようになったのは、室町時代からといわれています。植物分類上でみると裸子植物(=目立った花が咲かない植物(※)から松が、単子葉植物(=最初にできる葉が1枚)から竹が、双子葉植物(=最初にできる葉がふたば)から梅が選ばれています。

※より正しい表現としては、胚珠が直接外界に接している植物。 胚珠とは、受精すると種子を形成する部分。

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松は千歳を契り、竹は万代を契る

「門松」に松と竹が選ばれている理由は、「松は千歳を契り、竹は万代を契る」と言われ、依代(よりしろ=神の宿る場所)が永遠に続く事を願っての組合せです。確かに松も竹も気品が高い印象を受け、根強い繁殖力、やせ地にもよく耐えて生き続けます。そのため「永遠」や「純心」などの象徴になっているようです。

なお、竹の節をからめて斜めに切って使用した場合、その切り口が「笑口」に似ている事から「笑う角に福来る」といわれています。


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