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日本は森林資源が大変豊富な国で、先進国の中では森林率がフィンランド、スウェーデンに次いで世界第3位の森林大国です。しかしながら、日本の木材の自給率は約2割、約8割は外材(=外国産の木材)を使っています。日本で使われている木材は北米やヨーロッパ、ニュージーランド、アフリカや南米など遥か彼方から輸送船に載ってやってきます。
木材輸入の環境負荷=ウッドマイルズ
ところで木材輸送燃料のほとんどは化石燃料(重油)です。日本の木材供給量の8割を占める外材は,大量の化石燃料を燃焼させ,大気中に温室効果ガス(二酸化炭素)を放出しながら運ばれてきます。この環境負荷を数値で表したものは「ウッドマイルズ」です。
木材の輸入量が大きいほど、また輸送距離が長いほど、燃料の消費量は大きくなるため、環境負荷も大きくなります。そこで、「輸入量×輸送距離」をウッドマイルズとして、環境負荷を表す数値的な指標としています。
上のグラフをみると、木材輸入について日本は他国と比べて桁違いに大きな環境負荷(=ウッドマイルズ)をかけていることがわかります。その負荷量は米国の4倍,ドイツの20倍です。日本は世界有数の森林大国でありながら,わざわざ環境に負荷をかけて木材を輸入していることになります。ウッドマイルズは日本のいびつな木材の消費構造が明らかにしています。
国産材住宅は欧州材で建築した場合よりも42倍もエコ
ウッドマイルズの考え方を住宅に適用してみます。次のグラフは外材(=外国産の木材)で家を建てた場合と国産材で家を建てた場合のいわば「住宅建築のウッドマイルズ」の計算結果をグラフ化したものです。
ここでは各産地から輸入した木材のみを利用して住宅建築した場合を想定して計算したものですが,国産材のみで建築すれば環境負荷が桁違いに小さいことがわかります。特に最近ホワイトウッド集成材等の輸入が目立つ欧州材のみを使ったときと比べると42倍も環境負荷が少ないことがわかります。
※但し、現状では,我が国の木造住宅は各国から輸入された木材が混在しており,一戸あたりの平均的のウッドマイルズは14万6,170km・m3と算出されています。
〔参考文献・出典〕
財団法人日本木材総合情報センター「木材情報」2002年8月号
〔関連リンク〕
ウッドマイルズ研究会 |