木材は再生産可能、持続可能な資源 緑の循環

 
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木材は再生産可能な資源

現在、大量に消費されている鉄鉱石などの鉱物資源や、石油・石炭などの化石資源、プラスチックなどの化学製品は、将来的には資源が枯渇する背景にあります。しかし、木材は森林伐採後に植林をするなど、再生産することが可能です。つまり、持続可能な資源(=未来に残せる資源)として木材を使用することは、地球環境に優しい資源利用と言えるでしょう。


資源の消費をもたらすリサイクル

今の時代は「循環型社会(リサイクル型社会)」と言われています。携帯電話や車に使われたいた素材をもう一度使う、紙や缶、ビン、ペットボトル等をリサイクルして使うなどが循環型社会を象徴する身近な例でしょう。

しかし、リサイクルしても、品質等の関係で、その回数に限界があり、いつかは廃棄され再びこれらのモノを生産しなければなりません。生産には、化石資源(化石燃料)を消費するため、大気中の二酸化炭素(CO2)の増加を伴います。また、化石燃料は埋蔵量が限られており、いつかは使い果たしてしまいます。この循環(リサイクル)は、化石資源(化石燃料)が確実に無くっていく循環です。結局は、化石燃料等の「資源の消費をもたらすリサイクル」です。


資源の生産を生むリサイクル

一方、木質資源(木材)の場合は、木を育て、伐採し、建築物等に木材として使い、消費し、再び自然に戻る。そして、自然の力を利用して、木を育て、伐採し・・・。この循環では、木を伐採して、消費しても、同時に苗木を植えて、育てれば、木材(木質資源)として再び生産されます。つまり「資源の生産を生むリサイクル」、いわゆる「緑の循環」です。

「緑の循環」では、太陽エネルギーを使って、木質資源を生産し、消費しているため、(太陽がある限り)持続的に(永久的に)再生産が可能です。この「緑の循環」は、化石資源などを延命させるとともに、森林を維持する(生物資源を持続させる)ことにも繋がります。長期的に見れば、大気中の二酸化炭素(CO2)を増加させることなく、持続的に資源の生産が可能です。このため木質資源は「持続可能な資源(サスティナブルマテリアル)」と言われます。


緑の循環により地球温暖化をストップ

オビスギでつくられた宮崎県木の花ドーム

緑の循環が正常に循環すると、地球温暖化を防止する効果が付加されます。例えば、宮崎県の「木の花ドーム」はスギ(飫肥杉・おびすぎ)でできています。使われている木材(木質資源)は2000m3。つまり2000m3分の大気中の二酸化炭素(CO2)を減らしていることになります。この2000m3の木材を伐り出した森林は約10haです。そこに、再び植林して森林を育てれば、そこにも同等の大気中の二酸化炭素が貯蔵されることになります。単純計算では、(2000m3)×2で4000m2分の二酸化炭素が貯蔵されることになり、地球温暖化の防止効果が2倍になります。

日本木材学会40周年記念大会
大会宣言「化石資源から木質資源へ」

我々は、21世紀への人類文明の進展を図るために、資源とエネルギーを大量に消費し、処理の困難な廃棄物を大量に生み出している現在の資源利用システムを、地球環境保全、持続的な資源確保が保障される人類生存の基本に合致したシステムに変換しなければならないと考える。

このような観点から木質資源の生産と利用を考察した結果、資源の再生産性、資源生産時の環境保全性、そして建築資材、化学原料への加工・解体・廃棄・再利用過程における省エネルギー性、低公害性において、この木質資源利用システムは他資源のそれに比べてはるかに優位であることを確認した。

ここに、化石資源に依存した現在の生活方式を、木質資源を中心とする生物資源を基盤にしたシステムヘ変換することの必要性を強く訴えるものである。

なお、この変換を実現するためには、技術開発を進めることはもちろん、各人が強い決意を持って日常の生活を点検し、環境への負荷が少ない生活スタイルを受け入れるなど、新しい価値観を創成しなければならない。


〔参考・引用〕
公開フォーラムin九州「認証材住宅の拡大、普及を起爆剤に」有馬孝禮氏による基調講演