木材のリサイクル 間伐材 林地残材 ペレット

 
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木材はとことん使えるエコ素材

木材のリサイクル可能率は高レベル

「木は2度生きる」と言われます。一度目は植林後に(または種子から芽を出し)、枝を伸ばし、葉をつけます。幹や枝はどんどん太くなり、大きな木に育ちます。数十年~数百年、場合によっては数千年も植物として生き続けます。二度目は、伐採されて植物としての生命が終わった後、木材として利用されて、価値を発揮して生きます。建造物として、何百年も生き続けている古民家もあります。

さらに、木造住宅を解体した後も、木材は生き続けます。木材は、他の素材と比べて、リサイクルしやすい材料です。木造住宅の解体材は家具用の木質ボードなどに生まれ変わります。

次のグラフは木造住宅を解体した場合、各材料のリサイクル可能率をまとめたものです。木材は他の素材と比較して、リサイクル率がとても高くなっており、リサイクルという観点からもエコロジーです。

建築資材製造時の消費エネルギーのグラフ

データ出所:財団法人 日本木材総合情報センター「木質系資材等地球環境影響調査報告書」


端材や解体材、間伐材の有効活用

山から伐採した原木(丸太)を板材や柱材に製材すると、丸太の樹皮や端の部分など、3割~4割程度は余ります。この余った木材のことを「端材(はざい)」と呼びます。この端材は、しばしば、そのまま捨てられることがあります。

製材時に余った木材(端材)

また、育成林(人工林)では、森林を育てる過程で、間伐(木の成長過程でお互いの成長を阻害しないように間引く作業)が不可欠です。しかし、間伐するためには、作業費や運搬費用等がかかります。現実には、市場価格が安いため採算がとれず、間伐材は山に残されたまま…。いわゆる「伐り捨て間伐」による「林地残材」も見受けられるようになりました。

これらの現状は、今の時代のエコロジーな風潮に逆行し、環境保全のためにもよいことではありません。そこで木材業界では、端材や間伐材を有効活用すべく、さまざまなアイディアで製品を誕生させています。


リサイクル木材をチップ化して「パーティクルボード」

端材や解体材、間伐材が使われない理由は、材のサイズがまちまちで、加工しづらいことや強度に対する懸念などが挙げられます。そこで考え出されたのが、木材を一度細かくしてから再利用するというアイディアです。木材をチップ化して、再び固めれば、自由な大きさの素材ができますし、固め具合(密度)によって強さも調節できます。このようにしてできた板は「パーティクルボード」と呼ばれます。パーティクルボードは家具や家電製品、建築材の一部などに使われるエコ素材です。


木繊維からつくられる「ファイバーボード」

リサイクルされた木材や製材工場で出る樹皮などをチップよりもさらに細かくして、繊維のレベルにして活用する場合もあります。この木の繊維を原料として、圧縮して、固めて板を作るのです。これは「ファイバーボード」と呼ばれます。ファイバーボードもパーティクルボードと同様に大きさや強度を調整できます。

また、繊維の密度を弱めにして固めると、ふかふかの断熱材や防音材ができます。これらは、木が持つ特性が引き継がれており、湿度が高い時は湿気を吸収し、低い時は水分を放出する調湿機能があり、壁内の結露・カビの発生を抑制する効果があります。


現代の小さな薪「ペレット」

端材や樹皮を粉砕し、固めたものがペレットです。ペレットはストーブなど暖房器具の燃料に使われます。ペレットは燃やせばCO2を発生しますが、もともと森林の木々が大気中から吸収したCO2を戻しているだけなので、大気中のCO2の増減はプラマイゼロ(カーボンニュートラル)。さらに、燃えたあとの灰を土に戻してやれば、栄養となって、再び木々を育て、木が育つ過程では、大気中のCO2をたっぷり吸収します。つまり、ペレットの燃焼で出たCO2は大気中のCO2を増加させているわけではなく、循環しているだけなのです。

ペレットのような燃料は「バイオマスエネルギー」と言われます。「バイオマスエネルギー」を可能な限り化石燃料の代わりに使用すれば、化石燃料の使用量を減らし、環境負荷を軽減することができます。ペレットは現実的でわかりやすいエコロジーな燃料として注目されています。