新規植林 しんきしょくりん
CO₂を吸収する未来の森へ
新規植林とは、これまで森林ではなかった場所に新たに木を植えて森を育てることをいいます。たとえば、草地や耕作を終えた農地、開発後に放置された土地などに植林し、将来的に森林としての機能を持たせる取り組みです。国際的には、過去50年間に森林でなかった土地への植林が「新規植林」とされ、地球温暖化対策としても注目されています。木を植えることで、二酸化炭素を吸収する森を増やし、環境の回復や生物多様性の保全、水源の涵養にもつながります。
京都議定書における定義(国際的定義)
新規植林(Afforestation)
新規植林(Afforestation)とは、過去50年間に森林ではなかった土地に対して木を植え、将来的に森林として育成しようとする取り組みを指します。この定義は、京都議定書の下で2001年に採択されたマラケシュ合意などにおいて定められたもので、CDM(クリーン開発メカニズム)やLULUCF(土地利用・土地利用変化および林業)に関連するカーボンクレジット制度の対象となる植林活動のひとつとして位置づけられています。
- 対象となる土地:過去50年間、森林として利用されてこなかった土地
- 主な目的:温室効果ガスの吸収源としての森林を新たに創出すること
林業・森林政策における一般的な定義(国内向け)
日本国内では、「新規植林」という用語自体はそれほど広く使われていないこともありますが、以下のような使われ方をされる場合があります。
A. 森林管理分野での意味
森林が失われた土地や荒廃地に対して、再び森林としての機能を持たせるための植林。自然災害や開発によって裸地になった場所に植林することも「新規植林」と表現されることがあります。「造林」や「再造林」とは異なり、まったく新しく森林を育てるというニュアンスがあります。
B. 植林事業・森林整備計画での用法
かつて農地や放棄地だった場所を森林に戻すための植林事業。
例:
- ゴルフ場跡地や休耕地への植林
- 大規模開発跡地の緑地復元
その他の関連用語との違い
用語 | 定義・違い |
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再植林(Reforestation) | 過去に森林だった土地で、最近森林が失われた場所に再び植林すること。京都議定書では過去50年以内に森林だった土地が対象。 |
造林 | 人の手によって木を植え森林を造成する行為全般。新規・再植林を含む広い概念。 |
自然更新 | 種子や萌芽など、自然の力で木が再生すること。植林とは異なる。 |

🌱 しんきしょくりんって
なあに?
みんなは「しょくりん」って聞いたことあるかな?
「しょくりん」は、木をうえて森をつくることをいいます🌳
なかでも「しんきしょくりん」は、これまで森じゃなかった場所に木をうえること。たとえば、草しか生えていなかったところや、使われなくなった畑や空き地などに木をうえて、新しい森を育てていくんだよ。
この取りくみは、🌏地球をまもるためにもとっても大事なんだ! 木は、空気のなかの「にさんかたんそ(CO₂)」をすいとってくれるから、地球のあたたかくなりすぎるのをふせいでくれるんだよ。
それに、森がふえるとどうぶつや虫たちのすみかもふえて、生きものたちもよろこぶね🐿️🦋
しんきしょくりんは、人と自然がいっしょにいきていくための大切なはたらきなんだ✨