森林組合 しんりんくみあい
森を守り、育て、地域とともに歩む協同組合
森林組合(しんりんくみあい)とは、森林資源を有効に活用しながら、森林の保全と地域の発展を両立させることを目的とした協同組合です。森林所有者や林業関連企業、地方自治体、関係機関などが出資して設立し、森林組合法に基づいて運営されています。
その目的は、森林所有者の経済的・社会的地位を高め、森林の生産力を向上させることにあります。森林組合は、森林の経営・管理・保全を通じて、持続可能な林業の実現と地域社会の活性化に寄与しています。
森林組合の主な役割
森林組合は、地域の森林を守り育てるために、さまざまな活動を行っています。具体的には以下のような役割があります。
- 森林資源の適正利用:伐採・搬出から植林・再造林まで、森林を循環的に活用する仕組みを整備します。
- 森林経営の支援:個々の森林所有者に代わって施業を行う「委託施業」や、経営計画の作成支援を行います。
- 森林保全活動:間伐や下刈り、治山などの保全活動を通じて、災害防止や生態系の維持に貢献します。
- 林業技術の普及:最新の林業技術や機械化の導入を推進し、生産性の向上を図ります。
地域との連携と社会的役割
森林組合は、単に木を育てる組織ではなく、地域全体の「森の担い手」としての役割も果たしています。森林関連の情報提供や相談窓口として機能し、所有者や林業事業者同士の交流・連携を促進しています。
また、地域の学校や住民と連携した森林教育・環境学習の場を提供するなど、森林を通じた地域づくりにも貢献しています。近年では、カーボンニュートラルやSDGsの実現に向けた取り組みにも積極的に関与し、森林の多面的な価値を社会に発信しています。
森林組合は、森林所有者の協力によって成り立つ地域密着型の協同組織です。
森林資源の循環利用と保全、そして地域の暮らしを支える役割を担いながら、これからの時代に求められる「持続可能な森林経営」の中心的存在として重要な位置を占めています。

🌲 森林組合ってなに?
みんなのまわりにある山や森は、自然の力だけでなく、人の手でも守られています。その「森のお世話」をしているグループのひとつが、森林組合(しんりんくみあい)です。
森林組合は、森の持ち主さんたちや林業の仕事をしている人たちが力を合わせてつくった「協同組合」です。木を切ったり植えたりするだけでなく、森の道を直したり、災害をふせいだり、動物や虫がすめる森を守ったりしています。
たとえば、木を使って家を建てる人や、木を使ったものを作る工場ともつながっていて、森から町へ、町からまた森へと、自然のめぐみを大切につないでいるんです🌳。
だから森林組合は、「森を育てるチーム」であり、「地域を元気にする仲間」でもあるんですね!
