源平 げんぺい
赤身と白太が混在している木材
源平(げんぺい)とは、一本の板や丸太の中に「赤身」と「白太」が同時に現れている状態を指します。色のコントラストが特徴的です。源氏の旗色が白、平氏の旗色が赤であったことに由来し、赤白が混じる木材を「源平材」と呼びます。

赤身と白太が混在した材を「源平」と呼びます
木材の赤身と白太
木を切ると丸い断面に年輪が現れ、中心に近い部分が赤っぽく、外側が白っぽい色をしています。前者を「心材」といい、その色合いから「赤身」と呼んでいます。それに対し、後者を「辺材」といい、その色合いから「白太」と呼んでいます。この心材(赤身)と辺材(白太)が混在している板などの木材を「源平材」とよんでいます
- 赤身(あかみ) … 学術的には「心材」。芯に近い赤~褐色の部分で、細胞が死んで変質した結果、硬くて水分が少なく、腐りにくい特徴を持ちます。材種によって色は異なり、黒っぽいものから淡い色のものまでさまざまです。乾燥後は狂いが少なく、耐久性が高いとされます。
- 白太(しらた) … 学術的には「辺材」。外周の白っぽい部分で、木が成長する際に新しい年輪が形成される部分です。養分や水分を多く含み、柔らかく加工しやすい一方で、腐りやすく、乾燥時の狂いも大きい傾向があります。節が少ないという特徴もあります。